大阪文化服装学院「卒業作品発表会2022 ファッションショー」。
学生たちの学びの集大成として、
コレクション&スタイリングショーを披露します。
スーパーデザイナー学科4年|
ブランドコレクション
国内外のコンテストで高い実績を誇るスーパーデザイナー学科12名による個人ブランドコレクション。1人5~10ルックで構成される、世界レベルのコレクションを披露します。
"ブランドコンセプトは「動くことで服は生きる 動くからこそ服は活きる日々動く事で生まれるエネルギーや感情、感覚を体現するブランド。」
動く事が好き&ファッションに敏感な人に新しい「機能的×ファッション」を提案。シーズンテーマは”change”「機能的×ファッション」を追求し、新しく”change”したユニフォームを生み出す。日本が初めてオリンピック出場し、日本スポーツ界が大きく”change”した1912年ストックホルムオリンピックのユニフォームをインスピレーションに、現代のユニフォームのディティールや最先端の生地、機能的なポイントを掛け合わせ、新しいユニフォームに”change”する。"
YUUNA ICHIKAWA ”強く社会に立ち向かう女性の人生を狂わすような衝撃を与える”をコンセプトに掲げるブランド。
今シーズンは、”学生=青春”という概念に違和感を抱き、”青春=人生のある期間ではなく、心の持ちかたを言う。”という意の詩を謳っているSamuel Ullmanの心に共鳴し、その心の持ちかたを体現していると感じた人から着想を得る。 モダンダンスの先駆者であるLoie FullerとクイーンオブパンクのPatti Smithをミューズとし、二人の貫くスタイルと現代を表すようなフォトアートのShadow lifeを掛け合わせる。見え隠れするボディラインや布のドレープ、曖昧な中に強さを想起させる。 ”たとえ社会が足踏みをしようと私は新たな境地を開き、社会的状況を狂気とし、その狂気と心で突き進む”
「架空の物語は、人間社会の基礎であり、バックボーンである」という言葉からインスピレーションを受けた。衣服を媒体として物語を取り組み、人々に一瞬、感情の起伏と衝撃を与える、デザインと人の関連性を生み出す。これはブランドコンセプトでありながら、一種の社会実験である。今シーズンのテーマは「愛しの君とこの世のはたて」。漫画を読んでいると近未来、地球が氷河期に入ることを知った。私たちの子孫が極寒の環境でどういう生活を送るのかを想像。これは、遠い未来の人たちがとてつもなく残酷な環境で自分たちの意志と選択を最後まで貫く物語。これは人類の賛歌である。これは意志の賛歌である。
"ライフスタイルのあらゆるシーンで輝く事ができる華やかでパッションに溢れた女性に向けたブランド。鮮やかな色彩と柄を強烈に取り入れ、着る人にパワーを与えるポップでエレガントなスタイルを提案"。今シーズンのテーマは” FLY me to the space”心が高まる瞬間が失われる日常、そろそろ熱量の高いファッションを楽しみたい!弾けたいEarthWindandFireの”SPACE FANTASY”の歌詞をインスピレーションにキャリアウーマンが仕事帰りSPACE DISCOに行くというファンタジーな世界観を提案。夢をあきらめないで、想像力を膨らませてポジティブな気持ちになって欲しい。そんな思いを込めたコレクションを展開する。
日常に大胆なスパイスを効かせあなたをより際立たせるアクティブな女性に向けたブランド。
今シーズンのテーマはLOVE YOURSELF 何事も縮小されることが良いとされている世の中から開放されたい。自由になりたいという気持ちから浮遊感に着目。1850年代後半に流行したクリノリンスタイルによるスカートの巨大化で周りの人々と自然に距離が出来てしまうことを現代に求められるソーシャルディスタンスとリンクし、他者と距離を取れるほどのボリュームは自分自身を守ってくれるボリュームになるのではないかと考えた。変化を求められる時代に必要なのは自分自身を大切にすること。安心感に包まれながら強く自由に生きて欲しいというメッセージを込めてコレクションを展開する。
多文化性とミニマリズムに基づく,現代のジェンダーニュートラルブランド。
今季のテーマは ”I AM GREY”。私はグレーそのものである。今まで点々と多国で住んできた私は、文化的アイデンティティーもジェンダーもニュートラルである。Grace Jonesの中性的な面にフォーカスし、Gender-Neutral wearを提案。コロナ禍でずっと家にいる状況から、私の本当の家はどこなんだろう? と家の概念を探るコレクション。都市のどこにでも生存して、人間には想像のできない視覚を持つハト。他人に惑わされない生き方に興味を持ち、デザインに落とし込む。シャープで都会的な世界観を表現。
~自然そのものを体感することで人生を豊かにする架け橋に~
日常をヘルシーに都会でもどこか肩の力を抜きリラックスして過ごす女性に向けたブランド。今シーズンのテーマは""CHILL OUT”。瞬く間に進んでいるこの時代に“チル”することを日常の選択肢に加え、安らぎと穏やかでいられるリラックスを提案。日常着とトレーニングウェアーの区別をなくしいつでも、どこでも着れる地平線のように境目のない衣服を着てもらいたい。sunsetを眺める時間は心にもゆとりがある、それは私が望むライフスタイルの象徴である。うっとりするようなエレガントでヘルシーなコレクションを展開する。
「夢に向かって進んでいくすべての人の未来が、華やかで数多くの選択肢に溢れたものであってほしい」ポジティブで期待感に満ちた心情を、多色の組み合わせとアシンメトリー で個性的なシルエットで表現した鮮やかなスタイリング。
様々なカルチャーが開花した60年代に着目し、当時のシンプルでミニマムなシルエットを取り入れ、異素材の組み合わせによりファッションを純粋に楽しむ、若々しく色つやのある女性を表現。
深く暗い夜の闇の中でも、月の光は存在し地上に光をもたらす。 今のコロナ禍の状況を夜に、明ける未来を月の光と捉え、どんな状況でも必ず希望があるというスタイリングを提案。
〈ラヴマイセルフ=好きなことを思いっきり〉自分が幸せでいることが自身を愛するということにつながっていく。常識にとらわれない、オリジナルで素敵なスタイルを表現していける、夢や希望が沢山詰まった人生になるためのターニングポイント。
自分は自分でいい。ありのままを貫く強さ。 我を表に出せず、自信を持てない人が多いこの世の中で、自己肯定感を高め、個性を大切にする事を表現したスタイリング。
今の世界に窮屈さを感じ、そこから抜け出すために、今まで表に出さなかった私たちのcolorを、60年代のファッションと共に表現。何を纏うかは私たちが決める。
「少女」とは可愛い女の子。「媄少女」とは何歳になっても可愛くて綺麗な女性。歳を重ねても、女性が可愛くいたいのは世界共通。そんな可愛いを続けたい女性の気持ちをスタイリングに表現。
前向きで鮮やかな未来に胸躍らせる心情を、花火のようなシルエットと柄や色で力強く表現。未来に向かって進む人を肯定し鼓舞する鮮やかなスタイリング。
世の中の制限が少しずつ緩和されてきた今、我慢していた欲が次々に溢れ出す。ピンクをメインにかわいいを追求し、チェックや花柄を使って上品さも忘れずに。欲を詰め込んだスタイリング。
ワタシが自分のために開く祝祭。他人の目を惹くために着飾るのではなく自分自身のため。ドレスを連想させるビジューやスカートに個性を競うために用いられるサイバーを掛け合わせた、ドレスの概念を覆すスタイリング。
他人と比較されることが多い世の中で、誰の目も気にせず「好き」や「好奇心」などを自由に表現できる世界。自然と自分でいられることが私たちにとっての癒しであり、oasisである。
愛の捉え方、表現の仕方は人それぞれであっても、誰もが何かに対して深い愛を持っているはず。そしてその愛があれば、困難や壁も乗り越えられる。愛が持つ力の強さをスタイリングで表現。
明るく楽しくハッピーに!人生いろんなことがあるけど、あそびゴコロを持ち続けて人生笑って終われますようにと言う気持ちを込めて、私たちの大好きなカラーや異素材を使い表現。
結婚とは、人生における一つの転機。その岐路にたって決断した彼女が見せる不安や期待、興奮の感情を纏った晴れ舞台。そこで見える様々な感情をスタイリングで表現。
学生最後卒業の年。お祝いのパレードに、これからの未来がより一層華やかになるように願いをこめたファンファーレを鳴らす。動きのあるシルエットで元気な明るさを表現したスタイリングに。
Wish(希望)・Individuality(個性)・Liberty(自由)・Leap(踊る)。開放された世界で、ありのままに我が道を進んでいく姿を、素肌に近いタイトなシルエットと、腕や足元のボリュームで、膨らんでいく個性や力強く進んでいく姿を表現したスタイリング。
私は弱い人間だ。自堕落な引きこもり。私に纏わりつくこの殻はなんなのだろうか。そんな女性がどんどん人間らしくなっていく。「ただ」幸せになりたい 「ただ」強くなりたい。
「曇りのない太陽が彼女を照らし開放する」をテーマに、トレンドのショートトップス×ローウエストを取り入れつつ、太陽に照らされた自然を色で表現する。メガネがトレードマークの彼女が提案する、ONとOFFを調和させたスタイリング。
誰かにとって太陽のような存在でありたい。これからの毎日が輝く人生でありますようにという意味を込め、ファーやスワロフスキーを用いて、キラキラ輝くセレブガールなスタイリング。
「ART」は、テーマが同じ様な作品でも、作者の心境や考えによって異なるものが生まれる。作者が感じる通りに作風に現すことができるところに「希望」を感じた。そのARTの楽しさや希望をスタイリングで表現する。
見た目がみんなと違うからといっても、人は純粋な心を持っている。他人に何を言われても自分らしいスタイリングを。ほかの人と一緒なんて面白くない。
自己満足のために愛を追求する人。性別にとらわれず「私」らしさを大事にする。偏見や世間体を気にしていたら満足はできない。だから「私」なりの愛で「私」を満足させて唯一無二の存在になる。
過去に戻りたいというセンチメンタルで哀愁漂う世界を、曖昧なカラーと素材感で表現。ノスタルジーに浸ってしまうけど、前向きな気持ちを抱いて未来に進む様々な旅路を示してくれるようなスタイリング。
自分の想いを表現する若者が少ない現代。ファッションを通し、異なる個性を輝かせるという願いを込めたスタイリング。太陽からの光をエネルギーとし、シアー素材や透明感のあるカラーリングで輝かしさを表現。
Artistic(風雅な、美的感覚の鋭い)+Sticker(粘り強い人、固執者)をかけ合わせた造語。コロナという塞ぎがちな環境の中でも、自分自身の力で粘り強く、多種多様な感覚を発信していくことで未来がひらけていくことを、カラーや素材の組み合わせ方で表現。
ロマンティックな世界観を好む女性が、自身を「着せ替え人形=ビスクドール」に例え、誰にも邪魔されない私だけの世界で生きていく。可愛いを纏うことでなりたい私になる。
常識や規範に捉われることなく思うままに振る舞う。誰にも捉われない「華麗な花」を咲かせ、その輝きをドレススタイルとして解放する。
彼女は言った。「今存在すること自体がプレゼントであり特別だ」ということだと…特別な存在の私達に、また特別な何かを身に纏うことであらゆる感情が溢れ出す。その感情の全てを、ファッションを通してシェアしたい。
周りに馴染まない唯一無二の自分。感情が強く現れる左側は、弱い本当の自分をレイヤー ドで隠し、ボリューム感のある右側は、強がる偽りの自分を表現。非対称の不安定感と躍動感で見る人を魅了する。
新しい人との出会い、そして大切な家族、友人との縁を紡いでいきたい気持ちを表現。これから出会う沢山の人との繋がりと人生の物語への期待を、トレンドであるクロシェと共にカラフルに表現。また20歳になった自分の気持ちの変化もスタイリングに。
美しく可愛い見入ってしまうようなロマンチックな世界観の中に野心や自立心を強く持つ。可愛いという鎧を纏う。ボディスーツにコルセット・アクセサリーで鎧のような硬さを出し、チュールやフリルを使ったボトムスで違和感を感じるシルエットに。
児島デニムプロジェクト
スーパーデザイナー学科3年 × イタリア ポリモーダ校
岡山・児島地区 ㈱ ショーワのデニム素材を使用し、ポリモーダ校と当校スーパーデザイナー学科の学生が各5体ずつ作品を製作するコラボ企画。さらに、当校の作品については、豊和㈱の技術協力により後加工が施されています。
協力 倉敷ファッションセンター㈱
出展者
OIF (岡田 太陽、佐藤 駿、堀山 紗羅、中本 ジャハナラ 美衣奈、山田 望愛)
POLIMODA (Giulia Mauro、Sun Mingze、Fernanda Castro、Carola Emma Galli、Mariia Mustaeva)