Airi Murachi
Imperfect
自分自身が完璧でなければならないと疲れてしまった時、十三夜月の「未完成の美しさ」に魅力を感じた。「もっと柔軟な考えができたらいいのに」という思いから、何にでも溶け込むことができる「水」から着想し、水中に飲み込まれている様子を立体的な泡のテクニックで表現。泡となって消えていった人魚姫が生まれた1830年代の正装であるドレスを着崩すことで自分なりの不完全さを表現した。月の新月・半月・十三夜月の満ち欠けをドレスのグラデーションに表現することで、だんだんと未完成の美しさへ変化していく。