海外
2024.11.05
フランス・パリなどモードの本場ヨーロッパで15年以上のキャリアを持ち、現在 世界的ブランド「サンローラン(Saint Laurent)」で現職のモデリスト(パタンナー)をつとめる 吉田隼氏が来校。昨年度に続き、大阪文化生に向け2回目の特別講義が行われました。
今回は実習を中心としたスタイルで、海外のメゾンに新しいアーティスティックディレクター(AD)が就任した時に、どんなコレクションが発表されるかを予測し、それをドレーピングで表現するというユニークなスタイルです。歴史あるブランドでは、その伝統を大切にしながらも、デザイナーの個性で現代的なアレンジが求められます。この実習では、そういったデザインプロセスを疑似体験することができる、これまでにない貴重な講義内容でした。
講義では、まずテーマとなるブランドの伝統的なスタイルや、新しいADがこれまでに作り上げたコレクションについて詳しく説明されました。その後、吉田さんが実際にドレーピング技術を実演。学生たちは、一流メゾンの現役モデリストのテクニックを間近で見る貴重な機会に、見入って瞬きを忘れるほどで、技術を学ぶために撮影する姿も見られました。学生たちはその高度な技に魅了されている様子でした。
学生一人ひとりに直接指導してくれたことで、学生たちにとってとても貴重で素晴らしい時間となりました。
吉田さんからは「今すぐにでもメゾンの商品として通用するデザインもあった」「初めての体験でこれほど対応できる学生のレベルに感心した」と、当校のスーパーデザイナー学科に高い評価をいただきました。
■吉田隼氏 プロフィール 文化服装学院(学院長賞受賞)卒業後、国内アパレル企業でパタンナー、縫製として勤務。単身、フランスに渡り、Lanvinでのインターンを経て、Dior、Nina Ricciなどでデザイナーやモデリスト(パタンナー)としてキャリアを積む。現在、パリ Saint Laurent でモデリストをつとめる。