起業や業界のリーダーを目指し、経営ノウハウやマネージメントなどビジネスを実践的に学ぶ、当校ブランドマネージメント学科では、本年度より「デジタル・AIのビジネス活用」を本格的にカリキュラムに導入しています。キックオフとして、アパレル領域での企業再生のスペシャリスト、日本を代表する戦略コンサルタント 河合拓氏による特別講義が行われました。
50社にも及ぶ企業再生を成功させてきた経験に基づく「間違ったデジタル導入事例」の解説など生々しい内容に、学生たちもどんどん引き込まれていた様子。「対話」を主とした講義に、学生もしっかりと自身の見解を述べ、応酬するなど、臨場感と一体感のあるアクティブな講義となりました。
ファッション業界におけるデジタル導入はまだまだ「黎明期」。企業における有効なデジタル活用事例もまだ少なく、クリティカルに考えることが重要。原点である「消費者目線」を決して忘れてはいけないとの示唆が強調されました。「デジタルは良く切れる刃物。正しく理解して、使い方を考え、うまく料理してください。」とアドバイスが送られました。
河合氏の講義は4月5月に対面で2回。これに加えて、3回にわたるYouTube「河合拓のキャリアチャンネル」で限定公開されたフォローアップ講義では、質問が出た内容について深掘り解説が行われました。講義終了後も、質問に1つ1つ丁寧に対応いただくなど、超一流のプロフェッショナルが発する熱さや迫力、知恵や思考を堪能するキックオフとなりました。
当校では、時代を先読みし『教育の本質価値』と『学生の人財的価値』を高めるためのコンテンツ刷新、協業、投資を積極的に進めています。特にDXは、ファッション領域に留まらず、活躍できるフィールドを広げるという観点でも大変有用です。この後も「デジタル・AIのビジネス活用」カリキュラムでは、ファッションに特化したAIを実際に活用する授業を予定しています。
◆河合拓(かわい・たく)氏― 株式会社河合拓コンサルティング代表取締役