海外
2023.11.22
フランス・パリなどモードの本場ヨーロッパで15年のキャリアを持ち、現在 世界的ブランド「サンローラン(Saint Laurent)」で現職のモデリスト(パタンナー)をつとめる 吉田隼氏が来校。大阪文化生に向け特別講義が行われました。
テーマは「海外で働くために必要なスキルと経験」。Dior、Lanvin、Nina Ricci など、数々の有名ブランドでモデリストやデザイナーとして活躍してきた経験をもとに、海外一流メゾンで必要とされる素養や技術についてお話しいただきました。
実際のデザイン資料やポートフォリオを示しながら、デザインの創造から製造までのプロセスが解説されるなど、憧れのブランドでのクリエイションをリアルに感じることができました。即興で行われた、写真の衣装を立体裁断で再現するデモンストレーションでは、瞬きを忘れ見入る者、技術を学ぶために撮影をする者など、一流の技に引き込まれている様子でした。
「デザイン創造プロセス」「ドレーピングの具体的な手法」「自分にしか出来ないスキルをアピールすることの重要性」「語学の必要性」など、海外での活躍を目指す、スーパーデザイナー学科やファッション・クリエイター学科の学生たちからは質問が絶えませんでした。
締めに贈られた「ここ(大阪文化)で学んでいる技術(スキル)は必ず君のストロングポイントになります。そして海外で戦うには君にしか出来ない君だけのスキルをメインに戦うんだ。なりたい自分をイメージし、そこに辿り着くには今何が必要か逆算して、必要な事をアップデートしながら頑張っていってください。」「将来、皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています!」との吉田氏の力強いメッセージに自身の夢を膨らませていました。
■吉田隼氏 プロフィール 文化服装学院(学院長賞受賞)卒業後、国内アパレル企業でパタンナー、縫製として勤務。単身、フランスに渡り、Lanvinでのインターンを経て、Dior、Nina Ricciなどでデザイナーやモデリスト(パタンナー)としてキャリアを積む。現在、パリ Saint Laurent でモデリストをつとめる。